Big Robot ARmor

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搭乗型巨大ロボット

 搭乗型巨大ロボットプロジェクト:Big Robotシリーズは,人の身体を物理的に拡張したときに生じる新たな身体感覚を実際に体験することを目的として,設計/開発が進められています.初号機であるMk.1はArsElectronica Festival (Austria, 2015)で,また改良版であるMk.1AはSIGGRAPH Emerging Technologies (USA, 2016)で体験型の展示を行いました.現在,これらの知見をもとにして新型のMk.2を製作中です.(VR研Webページ

装甲AR提示

 Big Robotは,搭乗者の視界を可能なかぎり遮らないように,CFRPを使用した骨格のみの構造となっています.したがって,「ロボット」と聞いて一般に思い浮かべる姿とは大きく異なります.そこで,本装置を体験展示するにあたって体験者以外すなわち鑑賞者に対しての作品理解促進を狙い,Big Robotの外装提示をビデオシースルー型のARによるCG重畳で実装しました.
 展示の際にはリアルタイムで位置姿勢計測を行い,Webカメラからの実写映像に対して外装CGを重畳しました.また同時に表示している体験者の歩行動作の拡大映像,ロボットの頭部位置からの映像,ロボットの傾きやモータ出力値に対応して変化するグラフィックは,ロボットの歩行動作の演出を行うと共に,鑑賞者に対して提供する情報量の増加を狙っています.
 
—SIGGRAPH 2016 Emerging Technologies


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関連する論文等
  1. Hiroo Iwata, Yu-ta Kimura, Hikaru Takatori, Yu-ki Enzaki, “Big Robot Mk.1A”, SIGGRAPH 2016 Emerging Technologies, pp. 2:1-2:2, USA, July 24-28, 2016.
  2. Hiroo Iwata, “Big Robot Mk.1”, ArsElectronica Festival 2015, Austria, Sep. 3-7, 2015.