大規模没入ディスプレイ LargeSpace の開発
LargeSpaceは,従来にない規模の大型全周ディスプレイです.ヘッドマウントディスプレイ(Head-Mounted Display / HMD)とは異なり,周囲の環境に映像を投影することで,対象者の視界をVR空間の映像と差し替えます.
システムは,以下の構成となっています.
- 幅25m,奥行15m,高さ7.7mの複合曲面スクリーン
- 12台の立体視対応プロジェクタ
- 21台のモーションキャプチャカメラ
- 10台のクラスタワークステーション
- 床面と壁面に対する全面投影が可能
- 水平方向360度の立体視が可能
スクリーンを支えるトラス柱の上に全ての投影用機材を搭載する事によって,空間内部の全域を使用した実験が可能となります.体験者はこの広大な映像空間内にて,自分自身あるいは他者の身体を視界の中に入れながら,体性感覚を伴う行動をとることができます.応用先として,訓練シミュレーション,拡張現実スポーツ,インタラクティブアート等が挙げられます.
関連する論文等
- Hikaru Takatori,””Large Space” and “CHILDHOOD” Developed in Empowerment Informatics Program”,Tsukuba Global Science Week 2017 Art and Design Session, Ibaraki ,Sep. 2017.
- 髙鳥光,圓崎祐貴,矢野博明,岩田洋夫.“大規模没入ディスプレイ LargeSpace の開発”.日本バーチャルリアリティ学会論文誌,21(3).pp.493-502.2016.